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by ydando
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市民参加のジャーナリズムは既に存在
 ブログ上でこのところ大流行の「参加型ジャーナリズム」を唱えられている方たちが、何故か米国の方、ブログの方にしか向いていないことに、大きな違和感があります。ここは日本なのだと申し上げたい。早い話、固定読者が1000人以上のメールマガジンは「まぐまぐ」だけで4000誌、他の発行スタンドを含めれば私の推定で1万誌はあります。個人ニュースサイトだって多数があって、固定客をつかんでいます。立派に市民参加のジャーナリズムとして現実に存在しているのです。第150回「ネットと既成とジャーナリズム横断」に雑誌「世界」新年号座談会向けに用意した基調報告があるので読んでいただけば、この何年もの間に日本独自で進展してきたネットジャーナリズムが理解されると思います。

 既存メディアとブログを使った参加型ジャーナリズムの二つしか見ない議論を前にして、輸入学問のメッカだった東大出身者としても、「まさしく輸入学問の類だな」と思わざるを得ないところです。それから、どなたでしたか、「ブログで食べていける仕組みが要る」とかの議論を見ると、「メルマガはみんな手弁当で頑張ってきたよ」と言いたくなります。数万、十数万クラスのメルマガになると広告料で相当な収入を得る方もいますが、結果的に可能になっただけのことです。そんな仕組みを考えてからでなければ動けない、それを議論するのが先というジャーナリズムは、この何年もつきあってきたネットジャーナリズムの世界には無かったでしょう。

 ブログ開設数が1年で倍増する勢いを見ると、おそらくメルマガの作者たちも相当数がブログ開設に向かうと思えます。そこで何が起きるか。マスメディアとミニコミ、口コミの中間にある、メルマガのミディメディアとしてのパワーを生かし、最近、ここで唱えているブログ側の情報自己組織化と結合して行けないか。今後への問題意識は色々と発展できそうですし、未来の議論ではなく、実現する可能性があるのです。
by ydando | 2005-04-17 18:58 | ジャーナリズム
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