◆新ブログに移行します◆Blog vs. Media 時評blog.dandoweb.comへどうぞ ――――――――――― ネットジャーナリズム活性化のために3/9=圧縮音楽の改善2/11=失敗国家と紙消費2/9=「ウェブ通」リンク集
by ydando
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「学力低下」論じた方はTBを!!→ブログ時評に載せます
 OECDによる主要41カ国・地域の生徒の学習到達度調査結果が公表されました。既にあちこちのブログで議論が始まっています。これに合わせて、ブログ時評は今週日曜の更新で「学力低下」を取り上げます。

 ブログに書かれた皆さん、独自の分析や切り口、データをここにトラックバックしてください。読ませて頂いて、時評にまとめます。

 なお、ブログ時評はメールマガジン「インターネットで読み解く!」に載るほか、様々なサイトの皆さんの協力などもあって、数日間で数万人の目に留まる仕組みになっています。

 これまでの2回分は次の通りです。

ニートだけか、生き方の迷い子たち [ブログ時評01]

血液型性格分類とメディアリテラシー [ブログ時評02]
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# by ydando | 2004-12-08 14:50 | 社会・教育
ネット・ジャーナリズムへの探求覚え書き
 ブログ時評の第2回を書いてみて、これまでの連載記者コラム「インターネットで読み解く!」とは、かなり違う場所に来ている感じがします。

 何せ、自分で見つけたり、協力して教えてもらったりして採用する議論が書かれた日付が、1週間内、あるいは2日前だったりする。googleでも1日、2日くらいの時間差でデータベースに取り込まれるようになったが、あちらでは既存の重厚な資料ウェブがやはり強い。今回はブログに探索範囲の重点を置いています。これは現在、進んでいる生の議論、進行形の言論活動をクローズアップしたいという意図です。

 ネット・ジャーナリズムへの探求、2週間目の観察を覚え書き風にメモしておきます。

(1)現在見つかるのは話題にするテーマを定めてみて、偶々発見される連関群でしかないが、「インターネットで読み解く!」型のコラム素材には耐える。

(2)トラックバックなどで形成されている連動はまだ本格的ではない。(例えば自然発生的に起きたNHK「奇跡の詩人」について現れたようなネット活動)

(3)意図的に進める「事の本質を言う」言論運動へは、各メンバーの問題意識が登録されているセンター、あるいはマップのような存在が要りそう。
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# by ydando | 2004-12-08 01:47 | ジャーナリズム
自分の存在をはっきりさせて発言しましょう
 当ブログのコメント欄で発言されるのは自由ですが、原則として足場を置いているブログなりウェブなりへのリンクを明示して頂きます。純匿名での書き込みも拝読させていただいておりますが、それは別途、保存に回ります。傾聴すべき発言がありますが、私の好みで選択するのも失礼でしょう。ずっとパブリックドメインに残したい書き込みはトラックバックなりページリンク付きの形でご投稿下さい。どんな人が発言したのかは、そちらを回れば明らかになります。こういう人がこう発言したと、発言の信頼性を後から訪れた方たちが検証できるものは、内容の如何を問わず公開を続けます。

 なお、ブログやウェブなりへのリンクは自己申告ですから、虚偽ということもあり得ます。ブログやウェブの本当の所有者からメールでお知らせがあれば削除させていただきます。私のメールアドレスはdando@dandoweb.comです。

 現在は無料でブログやウェブを持つのは簡単です。匿名でしかしゃべれない方は掲示板「2ちゃんねる」のような場所を利用されればよいでしょう。この数日、固定ハンドルネームで繰り返し発言されている論客の方、是非、ご自分のブログを持たれて、内容をまとめられることをお勧めします。付和雷同せずに一人で書かれていくらのものでしょう。そちらからトラックバックをお願いします。

 なお、メールも使いたくないし、匿名で情報提供をしたい方の手段として、ここのコメント欄ではブログ開設者にしか見えないコメントが可能です。送信ボタンの左にある「非公開コメント」にチェックを入れるだけです。「ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです」と表示されているものがそれです。
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# by ydando | 2004-12-05 13:17 | ネット
血液型性格分類とメディアリテラシー [ブログ時評02]
b0071191_2362848.gif 血液型による性格判断を扱うテレビ番組に行き過ぎがあり、放送倫理・番組向上機構(BPO)が「いじめや就職差別を生んでいる」との抗議をもとに民放各社に慎重な対応を求める――11月末に流れたニュースをきっかけに、12月に入っても多くのブログで議論がされている。性格から考えて娘の血液型に納得がいかず、再検査したお母さんとか実に様々。

 ABO式血液型による性格分類は、日本人のかなりが無意識に信じている面があって、ブログ上でも肯定派と批判派とに分かれる。いちいち数える訳にいかないと思っていたら、東工大奥村研が開発、提供している「blogWatcher」に参考になる機能を見つけた。キーワードの評判情報、つまり好悪の表現がブログ上に現れた数をカウントし、時系列グラフにしてくれる。ここに「血液型」を入れて調べたのが左のグラフだ。赤がポジティブ、青がネガティブな表現が現れた数である。検索の仕組みを考えると直ちに赤が肯定派、青が批判派にはならないものの、1ヶ月で6回も血液型を巡る特集番組があった10月がポジティブのピークで、11月になると急落しネガティブが上回るようになる。

 昭和初期の古川竹二による「血液型と気質に関する研究」が血液型性格分類のもとになっており、中でもB型は「他人の目を気にせず、常識はずれの行動をする」との俗説がまかり通る。「就職試験の面接担当者がB型と聞いて露骨な差別をし、それ以後はまともな質問をしなかった」などの訴えが、この問題を研究している岡山大の心理学者のウェブに寄せられている。

 11月27日から5回連続で「AB型,B型の皆さん!立ち上がりましょう!!」を書いた「宇多津日記」あたりが批判派の急先鋒。歴史や研究を述べる3回目が「第二次大戦後ひとたび息をひそめていた血液型と性格をめぐる話が復活したきっかけは、1971年、姉が古川の教え子であった能見正比古の『血液型でわかる相性』(ISBN 4413011015) 以下一連の著作であった。能見の著作には著名人の血液型リストがしばしば掲載されており、それが主張に説得力を持たせることになったものと考えられる」と、血液型性格分類が力を得るようになったのは意外に古くないことを紹介している。

 自分が大学1年のときに取った心理学授業で経験したエピソードで、性格判断がいい加減か説明しているのが「quasi recitativo」の「マスコミの害悪:血液型番組」

 「担当教授も当然同様でそれを示す為にある実験を毎年行っている。それは、教授が何型に見えるか、ということを受講者(約200人)にアンケートをとるのである」「果たして結果はというと、A型と答えた人約4割、O型約3割、B型約2割、AB型約1割と、日本人の血液型分布とほぼ同じ結果になった。教授の話によると、毎年だいたいこれに似た傾向になるとのこと」。学生が書いた判断理由は自分の血液型をもとに教授が似ているかどうか考え、似ていなければ俗説を援用して別の血液型にするパターンだそうだ。200人という母数は統計をとるには結構、有効な数であり、毎年、人口比と同じ結果になるのなら性格判断は効いていないことを示せる。

 もっと知りたければ、「ケータイ絵日記」が両派の専門家の論説などへの「血液型性格分析と疑似科学 リンク集&コメント 」を作ってくれている。肯定派なら性格への質問から血液型を当てる趣向のサイトもある。私の場合は確率最下位が正しい型だったが、ある程度、血液型性格説が頭に刷り込まれていると無意識に俗説に合った答えをしてしまう可能性もある。自分でそう信じ込むのは強い。ただし、この血液型ステレオタイプも8年間に4回約3100人ずつの大規模な調査にかけると、ほぼ見えなくなることがリンク先の研究紹介で述べられている。(もっとも研究者達は今後の研究で何か微細な差が現れる可能性までは否定しない)

 日本人の情報の受け止め方をメディアリテラシーの面でも考えている「夏のひこうき雲」の「血液型と星座と疑似科学、統計の『ウソ』、情報リテラシー」は徳島県警の「星座別に見た交通事故の特徴」を見つけて疑問を投げる。「星座ごとにあきらかに事故件数に違いがあるように見えるけど、星座ごとの人数(人口)の違いが計算に入ってない」「『どの星座の人は事故を起こしにくい』とまで書いていないけど、『時間帯別』『曜日別』『事故類型別』『違反別(第1当事者)』とそれぞれ星座別にさぞ意味があるかのように、詳しく表を作っているのはどういう意味があるのだろう」。例えば事故件数が一番多い「うお座」は金曜が要注意となっている。千件余りしかない交通死亡事故を12の星座別に分け、曜日で見ているのだ。このサンプル数で何かを言うのは辛い。

 それでも数字として示されると納得してしまうのは、問題になっている血液型特集番組でも同じ。特にテレビでは次から次に情報が流れて行くから、数字の意味を吟味する余裕が少ない。血液型別男女の相性ランクなど不思議としか言えないものにも、結果だけ飛びつく人が多い。メディアリテラシーの面から、もう少し突っ込んで血液型に切り込んでくれるブログがあったらと感じたが、残念ながら見つけられなかった。

 [寄せられた情報での追加]

 徳島県警の「星座別に見た交通事故の特徴」について、「偉そうな日記」が統計学上で有意差があるか検定をしていた。「最高速度違反の違反者が189人いて、牡牛座や魚座で21人(11.11%)、乙女座では9人(4.76%)というのを調べてみる」。危険率を1%、あるいは5%としても「この程度では星座毎に違反者にバラツキがあるとはいえない」との結論を出している。

 また、血液型性格分類への入れ込みぶりが尋常でないと思わせるデータがある。

 「憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記」の「バカだから血液型性格判断を信じているわけではない」は超常現象について「菊地聡(信州大学人文学部助教授)が関西の国立大学の学生を対象に調査を行った結果」を紹介している。血液型と性格の関連を9.7%が「確かに実在」、31.7%が「どちらかと言えば実在」と答えているという。「国立大学の学生だから、無知で頭が悪い、というわけではない。中にはいるかもしれないが、平均すれば標準以上だろう。それでも4割の人は『血液型と性格の関連』を肯定的にとらえている」となる。

 血液型への信仰を「無知だから」と言って改めさせるのは、確かに難しそうである。それでもマスメディアが悪のりして広めたものだ。タバコの健康に関する注意書き表示以上に歯止めを強化して、歯車を戻す方法が全く考えられないものではないと思うのだが。
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# by ydando | 2004-12-04 23:15 | 文化スポーツ
「切込隊長」氏 との論点の違いを整理する
 昨夜は時間が無く途中を省いて書いてしまったので、多数の方がわかりにくいとおっしゃっている。切込氏と、論点の一番の違いは、私はジャーナリズムの基盤を個人に置いている。切込氏は「ジャーナリズムもある種の商品を扱っている以上、その継続性、品質維持を前提として装置化するというほうが有利に決まっている」と言っているように、ジャーナリズムを企業マスメディアの方向に膨らませ、拡大したものとして扱っているように見える。マスメディアが統治のツールであるという社会的了解はいいが、個人のジャーナリストは内的な自由に発して自分の属する市民社会の中を探索し、当の事象の、その社会にとっての意味を明かすものである。この立場に立てば切込氏のように「情報を扱う企業が社員の情報を出す活動を監視しようとするのは当たり前の帰結であろう」とはとても言えないし、同意できない。

 こう整理すると、随分違うことをお互いに「ジャーナリズム」と言っている。私からすれば「切込氏のネット上のジャーナリズム」とはある種の仕掛け、マスメディアを作ることに相当するという見方になる。「産業化」と言われている方もいる。なお、個人のジャーナリズム活動は自己責任でするしかないのは当然であり、ガードするためにどこまで書きうるか吟味する作業は欠かせない。私の書いているものはその限度内にあるから、お読みいただいたところ、ご不満のようだが、切込氏の評価をもらおうとは最初から思っていない。現在のマスメディアでは書けない部分についてウェブを使っているのだ。

 遠い未来のネットジャーナリズム産業化について議論に加わるつもりはなく、このブログでの実践を通じた相互作用で今と質が違うものを生み出したいし、何かが出来るはずと思っている。「誰でもジャーナリスト」論に対して「どうしてネット上のジャーナリズムを軽々しく語ろうとするのか」と突っ込みがあったから返しただけで、切込氏と議論を続けても概念が違いすぎて生産的ではないから、ここまでにしたい。ジャーナリズムをどう捉えるか、コメント類を見るだけでもギャップが大きい。私の立場ははっきりしているので、後は読者が拠って立つ立場としてどう考えるかになる。ブログ時評を始めたばかりで、この種の議論に時間を使うより、本来の趣旨の仕事に時間を掛けたいものだ。
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# by ydando | 2004-12-03 22:49 | ジャーナリズム