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by ydando
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少子化の影響はまだ序の口
 「車が売れない現象は若者の指向変化か[ブログ時評79]」をめぐって、若い世代のクルマ購入が減っているのは少子化の影響と勝手に解釈される方がいらっしゃいます。ネットから簡単にデータは取れるので2005年国勢調査の5歳ごと世代別の人口集計結果を以下に収録します。

◎2005年国勢調査の集計 10年前の同世代との比
 0 ~ 4   5,578,087   93%
 5 ~ 9   5,928,495   90%
10 ~ 14  6,014,652   82%
15 ~ 19  6,568,380   79%
20 ~ 24  7,350,598   75%
25 ~ 29  8,280,049   95%
30 ~ 34  9,754,857   121%
35 ~ 39  8,735,781   113%
40 ~ 44  8,080,596   92%
45 ~ 49  7,725,861   75%
50 ~ 54  8,796,499   103%
55 ~ 59  10,255,164   138%
60 ~ 64  8,544,629   129%
65 ~ 69  7,432,610   141%
70 ~ 74  6,637,497   195%
75 ~ 79  5,262,801   285%

 20代での少子化の影響はまだ始まったばかりだと知れます。20代後半ではほとんど効いていません。従って少子化だから、若い人口が減ったからクルマが売れないという議論は成立しません。逆に30代の人口は膨らんでいるのにクルマの購入は減ってしまったのです。

 少子化の影響は今の10代が20代になる10年後には空恐ろしいほどに効いてくるでしょうが……。
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by ydando | 2007-05-15 23:44 | 政治・経済
車が売れない現象は若者の指向変化か [ブログ時評79]
 日本企業初の営業利益2兆円突破のトヨタ自動車にして、2006年の国内乗用車販売実績は前年比97%の約146万台だった。販売減少は2年連続だ。日産自動車に至っては前年比87%の約65万台、ホンダがやや健闘して前年比97%の約64万台。すっかり「車が売れない」現象が社会に定着してしまった。日本の自動車産業は乗用車についてみれば国内と海外でそれぞれ1000万台を生産しているのに、国内販売が500万台を大きく割り込む事態になった。好調のはずの日本自動車産業の足元が危うい。

 「☆ 売れない・・・ ☆」(小☆覇☆王☆日記)は「だが何より、若い世代の興味や行動の変化が大きいようだ。ここ数年、20~30歳代を中心に、将来の収入や家計負担に対する不安がより高まった。子どもの教育投資、住宅ローン、税金、金利、医療費などの負担が重くのしかかり年金制度への不信も強い」「自動車ほど価格が高くなく維持費もかからないデジタル家電を優先させる傾向が強まっているという。毎月の出費も、携帯電話やインターネット接続料などがかさみ、車が敬遠される要因になっている」と指摘する。

 「『世界一』の苦悩 」(じょーむ50才 地方都市会社役員の毎日思うこと日記)は連結売り上げ高24兆円がロシア国家予算と並ぶトヨタの苦悩に対して「主な原因は二つ」「性能が良くなりすぎて、買い替えの必要性を感じさせない」「意外なライバルは携帯電話。通話料がかさむので車が買えない」「決定打はないが対策は考えている。モデルチェンジ、新型車導入、残価ローン設定、旅行社との提携」「あらゆる方法を模索しながら、販売増に挑戦するとの事」とまとめる。

 実際のところ各社の目が向いているのは団塊の世代など、これまでに車を買ってくれたことがある層を掘り起こすことでしかない。車を持とうとしない若い世代に効く対応策は見いだせない。

 日本自動車工業会のJAMAレポートNo.100「運転者の変化と使用・保有状況」にある「図8.主運転者年齢」から1995年と2005年の分を以下に抜き出す。

 年齢層  1995年 2005年
 ~24歳  10%   5%
 ~29歳   9%   6%
 ~39歳  24%   21%
 ~49歳  29%   23%
 ~59歳  17%   23%
 60歳~  11%   23%

 1995年の販売台数はずっと多かったのだから、10年間で若い世代の乗用車購入は半分に減った印象だ。20代まで合わせて11%の状況では、クルマは若者のものとはとても言えない。そして車離れは上の世代にまで及んでいる。10年後の調査だから、世代がひとつずらせる点に留意して数字を見て欲しい。20代から上に波及している傾向は、新聞購読者やNHK視聴者での若者離れと似通っている。

 「若者のクルマ離れ…都会で売れない」(response.jp)は2007年1月、サンプル3000のインターネット調査で男女20~34歳層の「車を欲しいと思わない」理由を以下のように集計している。
 1位…今の生活では特に必要性を感じないから(74.1%)
 2位…車の維持費・税金が高いから(52.0%)
 3位…他の交通機関で事が足りているから(51.9%)
 4位…車以外のものにお金をかけたいから(43.9%)
 5位…車本体を買う金銭的余裕がないから(36.9%)

 この調査にはどんな企業に車をデザインして欲しいか、問う項もあり、そこではソニーやアップルが上位を占めた。先日、タクシーから、あるGTカーのリアスタイルを見て痛くがっかりした経験がある。こんな不細工な車、自分なら決して買わないと思った。かつてクルマ好きの私だからこそ、現在の日本車にときめくものを感じるのは難しい。

 では、若い世代は本当に車を見捨ててしまったのだろうか。それが判ると面白いと、警察庁の免許保有統計の数字を国勢調査の世代別人口で割ってみた。

  世代別の運転免許保有率
  2005年  男性   女性 
  20~24歳  88%   79%
  25~29歳  97%   89%
  30~34歳  98%   91%
  35~39歳  99%   91%
  40~44歳  99%   89%
  45~49歳  97%   84%
  50~54歳  94%   75%
  55~59歳  95%   68%
  60~64歳  88%   51%
  65~69歳  84%   35%
  70~74歳  76%   20%

 運転免許保有率がこれほど高いとは知らなかった。若い世代も女性を含めて十分に高い。マイカーは持たない、あるいは持てないとしても、車を走らせたい気持ちに差は少ないのではないか。文句無く良いクルマがあれば、そして若い世代では3分の1にも達している非正規雇用、低賃金の状況が改められるなら、国内市場は再び膨らむのだろう。膨大な利益を上げている自動車産業には、その期待に応える義務がある。

  ※関係の親サイト分野別入り口・・・《教育・社会》
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by ydando | 2007-05-13 23:21 | 政治・経済
検索をフォースに10年書き続けて
 一連のネット上連載を書き始めて10年が経った。

 1997年5月8日、インプレス社「INTERNET WATCH」上で「インターネットで読み解く!」の第1回「空前の生涯独身時代」を公開したのが始まり。1人で企画を考えた頃には「千里眼」という試験的な検索エンジンしか存在せず、連載開始とほぼ同時に商業用の「goo」「infoseek」が生まれた。ついで「Google」が圧倒的な性能で検索の世界を制覇した。ブログの隆盛とともにブログ検索が登場、数分前の書き込みをキャッチ出来るようにもなった。先日の第154回「世論の形成をブログの頻度から観察」で伝えたように、今では議論の流れを過去に遡って捉え、ピンポイントで読み返すことが可能になっている。

 インターネットで検索することの意味を、開始から半年の第25回「インターネット検索とこのコラム」で既に明らかにしている。その際「インターネットでの検索とは、映画『スターウォーズ』の騎士ジェダイが手繰るフォース(理力)のようなものだ。気付かない人には何の価値も効力もないが、使い手にとっては昨日の不可能を、可能に変えてくれる」と書いた。その通りに10年間が過ぎたことになる。この間、日本のネット上での重要な発展、個人ニュースサイトの隆盛にも立ち会い、第128回「ニュースサイトが生む津波アクセス」で「津波アクセス」という表現も生み出した。

 10年も同じことをしていたら続かなかったろう。1998年夏にはメールマガジンの世界に加わるために独立し、明治維新や自動車産業、学力低下問題など、扱う話題の幅を広げた。メルマガの読者数は最高2万3千人を数えた。その一方、第1回「空前の生涯独身時代」で開発した、ネット上の統計資料を独自分析する手法を発展させ、第152回「20代男性の3人に1人は生涯未婚の恐れ」へと繋げている。

 出会いが新しい段階をいくつも開いてくれた。英語のフリーペーパーを作りたい人が最初に英訳してくれ、ついでPHPの英文雑誌にコンテンツを提供するようになって英語版サイト「Japan Research and Analysis」が生まれた。2004年に「神奈川大学評論第48号」に頼まれた評論「ネット接続に群がる日本の光景」と、岩波書店『世界』60周年プレ企画の座談会用の第150回「ネットと既成とジャーナリズム横断」が、ブログの世界と本格的に向き合う「ブログ時評」をつくる機会を与えてくれた。先の第154回「世論の形成をブログの頻度から観察」は5月開催の日本選挙学会での報告の一部としてまとめたものだ。4月から大阪の月曜夕刊で「ウェブ通」と題したコラムを書き始めた。これまで歩いてきて見かけた、気になるサイトを硬軟とりまぜて書いていく。

 様々に膨らんでいった10年間だった。次の10年も最初の10年以上に予想を超えた展開になると期待している。
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by ydando | 2007-05-08 23:11 | ネット
世論の形成をブログの頻度から観察
 国内のブログの数は2006年3月末で868万と総務省がまとめているが、以降の発表が遅れている。その前の半年間で1.8倍くらいの膨張だったから、増加するペースが鈍ったとしても、現在は1千数百万と思われる。1人でいくつも持っている人がいても、ブログを書いている人数、さらに読んでいる大衆の数は膨大だ。それが世論形成に響かぬはずはないと考えてきた。テクノラティ社のブログ検索が最近になって、過去180日までの期間で当該キーワードを書いたブログの頻度グラフを示すサービスを始めた。これを使うと世論の形成を観察できそうだと気付いた。素材は「ホワイトカラー・エグゼンプション=残業代ゼロ労働」と「東京都知事選」である。

(※今回の記事は比較的大きなグラフを使っているので、ブログに不向きです。本文は以下の親サイトでお読み下さい。コメントやトラックバックはこちらに)

 記者コラム「インターネットで読み解く!」
 第154回「世論の形成をブログの頻度から観察」

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by ydando | 2007-05-04 20:55 | 政治・経済