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by ydando
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衆院補選は太田和美氏が955票差で勝利
民主党へ、親の欲目が流れを変えた [ブログ時評54]関連

 87046票対86091票(自民党候補の元埼玉県副知事・斎藤健氏)の小差でした。50%を割る投票率ですから、無党派層はそれほど投票に出ていません。公明支持層も終盤になっておさえたと言いますから、なおさら自民には重症の敗北です。大きな考え違いがあったとしか言えません。「自民党の悪いところは、私が全部ぶっ壊した」小泉発言も、そう思う国民がどれほどいることか。

 勝敗が決まってから「冷静に考えたら当然の結果でしょう」(ちょっと一言ブログ編)のような意見も見られます。「民主党候補をはじめ、ほとんどの党の候補は今までの小泉政治を批判したり自分の政策を話しているのに、自民党候補の斉藤さんは偽装メール問題が無実だと分かっても、国民から未だに不信がられている武部さんの、斉藤健(けん)と、ジャンケンポンと掛け合わせて、ずっとジャンケンしかしていないダジャレ映像しか流れていません」「いくら政治を身近にしようとしてもここまで国民を馬鹿にしていたら、当然、今回のような結果になることぐらい分かるはずです」
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by ydando | 2006-04-24 01:31 | 政治・経済
「原発震災認定」の判決対策に新耐震指針固まる?!
原発震災の可能性を裁判所が認めた [ブログ時評52]関連

 4月17日の日経新聞は、原子力安全委員会が原発の新しい耐震設計審査指針(耐震指針)を固めたと伝えた。最も注目の骨子は、活断層が近くに見つかっていない原発は直下型地震の最大マグニチュードを一律「6.5」としてきた想定を廃止、建物がどれくらい揺れるかは個々に見直して厳格化する点。耐震補強工事をする原発も出ると予想される。参加している専門家のコメントとして「判決で指摘の問題点ほぼ解決」とあり、金沢地裁判決シフトが歴然としている。

 しかし、想定する揺れの大きさが450ガル程度の可能性が高いとされ、現行指針と諸条件を変えないならマグニチュード「6.8-6.9」相当というのでは、あまりに露骨な法廷対策ではないか。金沢地裁判決は、原発近くにある邑知潟断層帯が一体で動けばマグニチュード7.6程度の地震が起きる可能性ありと認定して出されている。その根拠は国の地震調査委員会による評価である。新指針の考え方は、地震調査委は防災の観点から地震を大きめに見ているから見直せばそれほどでもないと、法廷での論争をしのげれば良いとのスタンスだ。耐震指針見直しを始めて5年、専門家の意見がなかなかまとまらなかったのに、運転差し止め判決ひとつ出たら1ヶ月も経たずに、かつかつクリアーしそうなところで間に合わせるとは、集まっている専門家に科学技術者の良心があるのか疑わしい。
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by ydando | 2006-04-18 00:05 | 資源・環境・災害
民主党へ、親の欲目が流れを変えた [ブログ時評54]
 4月23日に投開票がある衆院千葉7区補選の選挙情勢調査で、共同通信と毎日新聞が同じ結果を出した。民主党の元県議・太田和美氏(26)が先行、自民党の元埼玉県副知事・斎藤健氏(46)が追っているという。民主候補が無党派層や公明支持層にも手がのびているのに、自民候補は自民支持層をまとめきれない。民主党でここを地盤にする南関東ブロック選出議員が、ニセ送金メール事件で勝ち目がないからと立候補を避けたことを思うと、ほんの10日ほどで隔世の感ありになってしまった。

 今回の報道はスポーツ紙が細部を詳しく書いて面白い。日刊スポーツは「小泉劇場健在!最後の演説2万6000人」で、小泉首相が「総理として最後の街頭演説」で大聴衆を集め、斎藤候補の演説を「ほとんど『前座』扱い。候補者を食ってしまった首相の、まさに『最後のワンマンショー』が、延々と繰り広げられた」と伝えた。一方で「小沢氏熱弁も聴衆わずか1800人」は、同じ15日、民主党・小沢新代表が選挙区北端の過疎地域で、ビールケースの上から遊説を始め、それは師・田中角栄の教え「支持は川上から川下に広がる」にならったと報じた。小泉首相は「自民党の悪いところは、私が全部ぶっ壊した」と小沢・民主を批判し、小沢代表は「今度こそ本当の政権交代をやる」と訴えた。

 前日14日には小沢代表は太田候補に「自分に会いに来ても票にならないから、一人でも多くの有権者と会いなさい」と指示して、独自に企業回りのどぶ板選挙をした。ブログにピンポイントの報告「小沢一郎・民主党代表が来てくれた!」(会社で犬、猫を育てる社長の日記)が出ている。「小沢氏は玄関で俺と握手をすると、どんどん事務所の社員のいるところへ入っていって、『皆、写真でも撮ろうか?』と言ったね。『ツーショットでもいいよ!』って言ったから、みんなは『ワ~!』っと喜んで、会見するはずだった応接間がいきなり“写真スタジオ”になってしまった」「小沢一郎氏のオーラはすごかった。俺もずうずうしいから、滅多に人に呑まれるなんてことはないのだが、今日だけは別だったな」

 事実上の一騎打ちをしている両候補者の資質にも、普通の有権者の感覚からは見える、大きな差があるのかもしれない。「来年の参議院選挙の前哨戦と位置づけ千葉7区」(人間ちょぼちょぼ日記)はこう指摘する。「自民党から立候補した元官僚は、<国家公務員として安定した生活を投げ打って立候補しました>と、ぬけぬけと厚顔無恥の演説するし、民主党の若い女性は、本来この選挙で立候補するはずだった民主党男性議員の臆病風を消し飛ばすような元気な訴えをしていました」

 衆院補選だけではない。小沢氏は国会開会中を理由に、若手メンバーに鳩山幹事長と渡部国対委員長が乗った前執行部をそっくり再任した。これも悪くなかった。「民主党老壮青の新しいモデル」(金子仁洋の金言毒言)が「日本の針路を若手は示せなかったことを意味する。成熟社会の行く手は、昨日や今日、成り上がった者ではわからない。やはり、ベテランの智慧を借りながら、若手が実行に走るということか」「ベテランと若手のミックス、それが大切だとなると、民主党の政調会長松本剛明の任は重大だ」と主張するような読み方も出来るようになった。もちろん、結果はまだ先だ。

 選挙の結果が情勢調査のままなら、補選で民主党は負け続けていたのだから明らかに流れが変わったことになる。どこが転換点だったのか考えると、小泉首相と前原・前代表の党首討論があった2月22日の夜だと思い当たった。送金メール問題を取り上げた永田議員は説得されて議員辞職に傾いていたのに、翌日未明に海外出張中の父親に電話して反対されると翻意してしまった。そのまま辞職すれば民主党執行部が傷ついたとは言え、前原代表の退陣に突き進むことはなかった。あれからの愚図愚図が傷口をどうにもならないほど広げてしまった。東大工学部卒、大蔵省官僚、民主党代議士と進んできた、良く出来た息子への、親の欲目がレールのポイントを切り替える梃子(てこ)を押した。


【955票差で太田氏が勝利(4/23)】
 87046票対86091票の小差でした。50%を割る投票率ですから、無党派層はそれほど投票に出ていません。公明支持層も終盤になっておさえたと言いますから、なおさら自民には重症の結果です。大きな考え違いがあったとしか言えません。「自民党の悪いところは、私が全部ぶっ壊した」小泉発言も、そう思う国民がどれほどいることか。

 勝敗が決まってから「冷静に考えたら当然の結果でしょう」のような意見も見られます。「民主党候補をはじめ、ほとんどの党の候補は今までの小泉政治を批判したり自分の政策を話しているのに、自民党候補の斉藤さんは偽装メール問題が無実だと分かっても、国民から未だに不信がられている武部さんの、斉藤健(けん)と、ジャンケンポンと掛け合わせて、ずっとジャンケンしかしていないダジャレ映像しか流れていません」「いくら政治を身近にしようとしてもここまで国民を馬鹿にしていたら、当然、今回のような結果になることぐらい分かるはずです」
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by ydando | 2006-04-16 21:42 | 政治・経済
過熱とも見える東アジアの国際結婚 [ブログ時評53]
 4月初め、韓国が異常な結婚難に陥り東アジアから大量の「嫁取り」をしていて、「2005年の結婚件数の13.6%が国際結婚で、特に農村地域では韓国男性の35.9%が外国人女性と結婚」(共同通信)と伝えられた。毎日新聞によると「中央日報は『単一民族という共通認識が崩れる』との趣旨の見出し」を掲げたそうだ。「結婚難」(漢風楚雨)は「この道は、かつて日本が歩んだ道。そして、今も歩んでいる道。その横を、今、韓国が全力で走りすぎていきました」と理解しつつも驚く。日本は1990年前後には韓国から妻を迎える形の結婚も多かったが、やがて「嫁取り」の先は中国やフィリピン、タイに移った。日本では国際結婚が結婚総数に占める割合は2001年に5.2%に達し、その後は頭打ちになっている。

 韓国農村部でこれほど深刻なのは、急速な経済発展から取り残されたためだろう。これまでも国際結婚に頼るところがあり、相手女性の国籍は2003年までは韓国語が話せる朝鮮族の女性を中心にした中国が最多だった。ところが、2005年はベトナム、中国、フィリピンの順になった。韓国語と中国語が話せる朝鮮族女性は、中国が世界の工場になりつつある現在ではサービス業などから引く手あまたらしい。

 韓国人男性と結ばれて韓国にいる日本人女性が書く「ふらり韓国通信♪」の「韓国の国際結婚事情」が現地報告してくれている。「田舎の張り紙には、『ベトナム女性と結婚しましょう!』だの『タイ女性ご紹介します!』だの、広告が貼られてたりする」「私の周りでもこういった国際結婚がゴロゴロいてたので驚いた。ある中国人女性はシオモニ(姑)同居&子供有り&結構歳いった韓国男性に嫁いだ。お互い中国語も韓国語も話せず結婚。もちろん英語なんぞ論外」「韓国では バツイチ男性、その上シオモニと同居なんていうのは、韓国人女性が一番嫌いなパターンのため、嫁が見つからない。んで、韓国で相手が見つからないなら、じゃあ、外国人、となったらしい」

 言葉の問題以外にも、生活習慣・風習が違う人との国際結婚には様々な落とし穴がある。例えば、静岡県で中国人女性との結婚を奨めている人が書くブログ「国際結婚 反日デモから1周年」は日本には無い、女性側が仲介者に払う成婚料について触れている。「黒竜江省ハルピンの相場は5万元(日本円75万円)とも言われています」「成婚料は中国側・女性側のことで日本男性には関係無いと思っています。夫の収入と妻の収入は別で夫婦は一つの財布という発想がありません。そして働くのは当然である、彼女らは働いて返金すれば簡単に解決できると思っています。それを日本語も話せないのに勤め先は無い」「専業主婦でお小遣いを2~3万円もあげればよい、それよりも早く子供をつくりたいと考えておられるとしたら結婚生活は旨くいくとは思えません。どうすればベターかですが、月々バイト収入5万円位+お小遣い3万円位あれば本人で解決すると思います」

 日本が東アジアから結婚相手の女性を迎え入れるようになって、既に20年にもなる。失敗して離婚に至るケースもある。厚生労働省統計情報部の「人口動態統計年報・主要統計表」から公表されている最新2002年の数字を拾って、何が起きているか見よう。ただし、妻の国籍が韓国・朝鮮の場合、在日韓国・朝鮮人が多数を占めている。

    《結婚・離婚の国籍別件数と離婚/結婚比》
  2002年     結婚   離婚    離婚/結婚 同(1998年)
 夫妻とも日本  721,452 274,584 38% 33%
 --------------------------------------------------------
 夫日本・妻外国 27,957 12,087 43% 35%
 (妻の国籍)                       
  韓国・朝鮮 5,353 2,745 51% 40%
  中国 10,750 4,629 43% 32%
  フィリピン 7,630 3,133 41% 40%
  タイ 1,536 699 46% 27%
 --------------------------------------------------------
 妻日本・夫外国 7,922 3,165 40% 33%

 離婚は何年か経ってからするもので、当年の結婚数との比率をみるのは奇妙に思われるかも知れないが、ここ数年はほぼ定常状態にあるので指標として意味がある。4年前、1998年分の比率も付けたので、比べることで傾向が明確になる。日本人同士の結婚に比べて「夫日本・妻外国」型は離婚が明らかに多く、その中間に恋愛が多いと思われる「妻日本・夫外国」型が位置している。離婚が驚くほど多いとは思わないが、お見合いによる国際結婚のハンディキャップは確かにあるようだ。

 今年2月、滋賀県で中国籍の妻が近所の幼稚園児2人を刺殺する事件が起きて、地域社会の受け入れ態勢に問題がなかったか、心配する声があがった。ブログを読んでいると、韓国でも自治体が外国人の妻にアンケートしたりしてケアに乗り出している。言葉も判らない大量の外国人妻を受け入れるようになって、韓国で大騒ぎが起きるのはむしろ今後だろう。急速な経済発展で歪みを受けたためか、韓国は既に2001年時点で離婚率が日本を上回ってアジア最高になっている(世界62カ国の離婚率)。韓国の家族生活に起きている変化に、さらに波乱が加わる。


【これまでに国際結婚や多民族化を扱ったコラム】
第1回「空前の生涯独身時代」 (97/05/08)
第73回「非婚化の先に見える多民族社会」 (99/07/08)
仏の暴動と名神7ブラジル人死亡事故 [ブログ時評40]
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by ydando | 2006-04-09 17:38 | 社会・教育