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by ydando
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「オーマイニュース」市民記者規約への疑問
 韓国のOhmyNewsがソフトバンクから資金提供を受けて8月末、日本版を立ち上げることは既に紹介しました。その開設が8月28日に決まり、市民記者の募集も始まりましたが、その規約は何かおかしい、私には違和感があります。

 登録ページから進むと「オーマイニュース」市民記者規約が現れ、同意を求められます。投稿された記事は編集部が自由に編集し、追加取材できて、記者の実名の下に公開されます。その著作権は「当社ウェブサイトに掲載された時点をもって、市民記者の新たな意思表示を要することなく市民記者と当社との持分均等による共有となります」となっています。

 一方、記事についての責任は、追加編集の結果で生じた分は除くとしながらも「市民記者は、投稿記事の内容および記事から派生した結果につき自ら責任を負うものとします」となっています。第三者から損害賠償などを求められ、オーマイニュース側が賠償金や和解金、弁護士費用などを支払った場合には「市民記者は当社の損害を賠償し、かつ当社が支出した費用を当社に補填するものとします。但し、市民記者に故意または重過失がない限り、この責任は50万円を上限とします」と規定されています。

 50万円の上限があるとは言え、「責任は全部、負ってもらいます」、でも「著作権は半々です」では、あまりに不公平ではありませんか。投稿記事の価値を認めて採用した編集部の責任は無いということになっています。冷静にこの規定を読んだら、疑問に思わない方がおかしいでしょう。取材対象とのトラブルは微妙なところで発生するものなので、そこまで責任をとらされるのなら、編集後の記事を、市民記者側が読んでOKを出すまで掲載しない仕組みが是非ものになります。先行している『JanJan』市民記者規約には「編集後は著作権は半々」はあっても、損害補填の規定はありません。

 「OhmyNews開店準備中ブログ」では、2ちゃんねらーと思わしき人たちが種々の異議・異論をコメント欄に書き込んで、ちょっとした騒ぎになっています。本当のところ、どんなサイトが現れるのかは実現してみるまで分かりません。しかし、「不平等な損害補填」を敢えて掲げた編集部側の姿勢に、市民記者の存在をどう考えているのか透けて見える気がし始めました。
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by ydando | 2006-07-25 17:40 | ジャーナリズム
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