◆新ブログに移行します◆Blog vs. Media 時評blog.dandoweb.comへどうぞ ――――――――――― ネットジャーナリズム活性化のために3/9=圧縮音楽の改善2/11=失敗国家と紙消費2/9=「ウェブ通」リンク集
by ydando
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
衣食足りつつある中国に紙不足解消は緊要
 「近未来中国が呼ぶ紙資源危機を考える [ブログ時評27]」に対して「紙よりも食料供給の方が先に限界に達するでしょう」といった意見が出ています。中国の高度成長維持による資源の限界について、色々と論じられています。単純に米国の生活を基準にしたワールド・ウォッチ研究所系の論調は行過ぎた悲観論のように思えます。国連食糧農業機関(FAO)は比較的楽観的で、中国の食の水準はかなり満たされつつあると考えているようです。

 FAOのデータを多用した「拡大する食肉消費--所得水準の向上と食生活の改善--」を見てください。食肉の一人当たり摂取量は中国が既に日本や韓国を上回っているのです。魚肉などを含めた蛋白質摂取量はまだ下ですが、もう10%ほども増えれば日本に追いつくところまで来ています。脂肪摂取量はもう追いつきました。

 我々、東洋人の食生活が完全にアメリカナイズされるとは考えにくいところです。最後は、あるいは最善はアメリカのようになる――そんなはずはありませんね。むしろ、資源の限界が見えたときは米国人の方が生活を変えざるを得ないでしょう。日本も含めた、大量に無駄を出す生活もです。

 しかし、紙不足の問題は違います。一人年間100キロ以下、日本の4割程度以下の状態は経済、文化、教育など、どの面でも非常に不自由です。トイレットペーパーなどは200キロに近付かないと必需とみなされず、一般にはまず使えません。2003年では一人35.8キロの中国が100キロになるのは、先日の計算から大雑把に見て十数年先、その時は現在の日本が投入している新品パルプ分の1.5倍くらいを新規に調達しなければなりません。資源的にまだ可能かもしれませんが、国際的にパルプ価格の高騰を呼ぶのは必至です。その時までに、現在のように紙に依存している我々の生活、あるいは大量の紙を使う新聞や出版の状況に変化が迫られます。次に考えるべきは、この問題です。
[PR]
by ydando | 2005-07-06 00:06 | 資源・環境・災害
<< 日本コミック発の香港映画が特大... 近未来中国が呼ぶ紙資源危機を考... >>