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by ydando
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予測不能なイラクの明日
 もう何ヶ月も前からイラク国民議会選挙の日、1月30日がどうなるのか、注視してきたのですが、予想された混乱に加えて、先行きが予測不能と思わせる情報が出ています。この選挙は将来に大きな禍根を残しそうです。

 まず、スンニ派住民が投票するのはやはり無理。29日付の「新イラク取材日記」「出発前だが・・・バグダッドからのメール」に、イラクの友人から送られた「誰も家の外を出歩けない」生々しい状況が出ています。「戦闘は一日中続いていて、夜も寝られない。私達は床で寝ることにしたよ。爆風で、窓やドアのガラスの破片が飛んできて怪我をしたり死んだりしたくないから」。投票所からの報道では見えてこない現実です。

 その一方で、各地にいるスンニ派の武装抵抗勢力が連合して政治的な要求が出来るまでになってきているのも事実です。選挙後には、スンニ派多数が参加できなかった選挙の正当性を激しく問う行動に出ると考えるべきでしょう。

 もうひとつの火種、北部にいるクルド人勢力は「自治か独立か、イラク・クルド人自治区で住民投票」を議会選の投票箱の横に、住民投票箱を置いて実施するそうです。住民団体が音頭を取る非公式投票ながら、クルド住民の意思が独立に向かうであろうことは容易に想像できます。

 スンニ派が異議を申し立て、クルド人勢力も独立に走るとすれば、投票実施に熱心な最大勢力のシーア派との間で内戦にもなりかねないでしょう。シーア派が主導しそうな新政府と言えば、長期の駐留が必要と言い出している米軍には撤退する気持ちはさらさら無いようですから、現在の暫定政府が選挙後は傀儡政権と呼ばれる恐れ大です。


(※今週は所用があって時間が取れなかったので、日曜日更新の「ブログ時評シリーズ」はお休みです。)
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by ydando | 2005-01-30 20:10 | 世界
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